ジャンプ先:  Topページに戻る  駒のサイズ  木地の種類  木地の作り方  完成木地  
駒木地について

私が木地を作り始めたのは1982年からで良い木地で彫り駒を作りたいと云う願望から始めました。
木地はすべて御蔵島の黄楊で薩摩黄楊や中国黄楊は扱っていません。理由としては、何十年も使い込んだ駒でも
味わいよく美しさを保っている事、又、現在名駒といわれる駒の大半は島黄楊で出来ていることです。
木工品全てに云えることと思いますが、乾燥期間は重要で長い方が良いようです。乾燥が悪いとゆがんだり、
曲がったりすることもあり、折角完成した駒が台無しになってしまうこともあります。
私は、最低でも伐採から2年は乾燥させます。
セット枚数及び駒寸法は以下の通りで2種類のサイズを作っていますが通常は標準サイズです。大振りサイズ
は宮松駒で云えば菱湖などを作るときで、水無瀬、錦旗、清安などは標準サイズの方がぴったりでしょう。

                           

標準的な木地の価格

ここで云う価格は、一般的というか代表的なもので以下に示した価格より安い物もありますし逆の場合もあります。
購入される場合には、出来るだけ実物を見て、それが出来ないときは、材質、サイズなど確認した上で決めることをお奨めまします。
写真など有ればさらに分かりやすいでしょう。但し写真と実物には大なり小なり色合いや明るさに違いが生じます。それらを考慮し
参考としてください。又、木地の出来上がり精度も重要なポイントです。
木地の形や厚さは完成した駒の品とかセンスという部分に大きく影響すると思っていますのでご自分の気に入った形の木地を見つけて下さい。


1.板/柾混じり:
柾目のあまり駒や板目でセットされています。自分は板目を積極的には作らないので全板目というのはありません。
板/柾混じりは一本の木からではなく色々な木の柾目や板目で出来ています。
価格:5,000円程度で まれに斑入りなどの場合は5,000円以上の物もあるでしょう。

2.柾目:
柾目は同じ木から作った物が良く、他の材料を混ぜることは色合いなどの点から好ましくありません。
当初は同じようでも、使用している間に色合いが変化することがあるからです。
年輪や木の色合いなどで価格に相違が出ます。
価格: 10,000円から20,000円程度

3.根柾:
根っこの部分の柾目で幹の部分よりも硬く年輪は粗い物が多いです。
根っこの部分でもいわゆる根杢と言われる模様のある部分は稀少で時には全く出現しない根っ子もあります。
それらの部分は柾目や板目となります。但し、根柾は幹の部分の柾目より完成時奥深い色合いや輝きが期待できます。
価格: 13,000円から40,000円程度

4.根杢(根っ子から):
上記3.と同様の根っ子の部分で斑等模様の有る所でまさにピンキリです。できあがった駒の一部に模様があれば、
だいぶ魅力的な駒に感じると思います。柾目での駒製作から変化を求める方は、木地師と交渉して駒の一部に模様が
ある様なセットを作ってもらうと良いでしょう。
自分は根杢が好きで、以前は根っ子部分だけを御蔵島から入手していましたが、最近では困難なようです。
価格: 40,000円ぐらいからで、一般的には13万円以上で有れば十分でしょう。上を見るときりがないかも知れません。

5.虎斑、赤柾:
4.と同様まさにピンキリです。幹の部分からも根っこの部分からも出現しますが、
根っ子の部分からの虎斑は虎杢などと言われ滅多に出現しません。
虎斑、赤柾は木地で見たときまあまあ良さそうでも駒にすると文字部分の影響ではっきり模様が見えなくなる場合もあるので、
購入には経験者に相談されることを奨めます。逆の場合もありますが。
価格:40,000円ぐらいからで、一般的には13万円以上で有れば十分でしょう。上を見るときりがないかも知れません。

木地についての問い合わせは下記メールアドレスへお願いします。
私の分かる範囲でお答えしたいと思っています。

    

ジャンプ先(項目をクリック)

Topページに戻る

駒のサイズ
木地の種類
木地の作り方その1
               その2
完成木地
友人の駒