ジャンプ先:  Topページに戻る  駒のサイズ  木地の作り方   完成木地   木地の価格 

 

       

部位による駒木地の種類

部位A : 幹の部分
 一番量が取れる部位で木地作り作業が比較的容易。
 大半は素直な木目で、木地としてのおもしろ味に欠ける。
 柾目、板目が多く取れる。木の質は均質で柔らかく彫りやすいが漆が滲みやすい。一般的には、根っ子に近い部位が味が良く、硬い。
 この部位からの高級木地は、虎斑、銀目、赤柾であるが非常に希少である。
 虎斑は、根っ子に近い方が模様は濃く、角度も水平に近い。幹の上の方に行くに従い模様の間隔も狭く、うすくなって、角度も斜めになる。

部位B : 根っ子の部分
 幹に比べ絶対量が少なく、さらに土の中に埋まってことによる腐れ、虫食いなど使えない部分も多くさらに稀少な材料としている。逆に、虫食いや腐れは、木目の味わいを良くしている場合もあり、根分かれ部分の味わいとの相乗効果で何とも云えない魅力的な木目の出現するの部位である。
 木地作り作業は、根っ子に石や土が噛んでいること、年輪が入り組んでいること、腐れ、虫食いがあることなど阻害要因が多く、幹部分の5倍以上の工数が掛かる。
 この部位からの高級木地は、根杢(模様が多岐にわたる)、虎杢、縮み杢、幹の部位でも出現している銀目、赤柾などで、この部位から採れる柾目は「根柾」と呼び、幹からの柾目と区別している。

部位C : 幹から枝分かれする部分
 孔雀杢とか稲妻杢とか云われる高級木地が取れる部位。枝分かれした部分の殆どに確認できる杢であるが、ちょうど模様の出現する位置に空洞や割れなどが多く発生し、なかなか多くは取れない。 
 孔雀杢や稲妻杢は一本の黄楊から一組取ることは殆ど不可能なため、少しずつ貯めておいた物から色合いや模様を合わせ一組にすることが多い。

 

                                                                     木 地 の 見 本

御蔵島黄楊
種類:赤柾

材質は通常の柾目に比べれば非常に硬い。

このような素晴らしい赤柾には初めてお目にかかった。
通常輪切りのサンプルは残すことはないがあまりにも赤色が鮮やかだったので捨てるに捨てられず保管されていた。

御蔵島黄楊
種類:根杢1

根っ子自体幹の部分から比べるとずっと量も少なく、さらに土の中に埋まっている為、虫食いや腐れなどもあり駒木地になる部分は大変少なくなってしまう。

独特の味わいをご堪能下さい。

御蔵島黄楊
種類:赤i糸柾

年輪が詰んでいて表面にはうっすらと霞のような斑が入っている。

材質は上記赤柾同様、通常の柾目に比べれば非常に硬い。

 

御蔵島黄楊
種類:根杢2

根杢1は木目が輝いて大変派手な感じ。

根杢2は1とは反対に木地の色合いと年輪の模様の味わいが魅力的。

 

御蔵島黄楊
種類:銀目杢

材質は虎斑に似ておりどちらかというと軟質の物が多い。
虎斑より出現率はずっと低いと思う。

 

御蔵島黄楊
種類:根杢3

根杢は全体に硬質であるが均質ではないことが多い。

駒を彫るときは硬いところと比較的柔らかい所が有るので力の入れ方に注意。

        

御蔵島黄楊
種類:銀目杢

20年以上前の木地で作成したもの。

御蔵島黄楊
種類:虎杢1

根杢の一種で根っ子の中に現れる虎斑。出現は希で同一根っ子で1セット分取れることは難しい。

 

御蔵島黄楊
種類:孔雀杢

幹から枝分かれする部分に出現する。ということで1本の木から1組分の枚数は取れない。よって少しずつためておいた物で1組にする。

御蔵島黄楊
種類:虎杢2

根っ子の中に現れる虎斑で虎杢1より荒々しく木地も硬い

 

御蔵島黄楊
種類:孔雀杢

今まで貯めておいた孔雀杢を加工した。
特に木地全体、裏表に模様の入った材料は稀少。

御蔵島黄楊
種類:柾目

両面とも年輪が天地に走っている物が良い。駒尻も同様。
年輪の間隔が狭い物を糸柾という。
根から取れる柾目を根柾と呼び根っ子部の柾目で幹の部分よりも硬く年輪は粗い物が多い。又、完成時奥深い色合いや輝きが期待できる。

 

    御蔵島黄楊
種類:虎斑

見てもお分かりのように模様が虎の縞模様に似ているから付けられた名称で、模様は淡いものからはっきりした物、真横に走っている物から斜めに走っている物など色々である。

駒愛好家に大変好まれている木地で出現率も当然低い。

御蔵島黄楊
種類:板目

年輪の織りなす模様が魅力的だが、年輪が駒尻の長手方向に走っているので表面と裏面の収縮率が違うと湿気により反ってしまうことがある。
駒の製作過程で水研ぎをする人は注意を要する。

 

御蔵島黄楊
種類:虎斑

虎斑木地を駒形に加工した物でこの模様は大人しく気品を感じる。

虎斑や銀目の木質は柔らかい物が多く、漆が浸みてしまうことも多いので漆を入れる時には注意が必要。

 

御蔵島黄楊
種類:板目

板目と言っても切り方によって色々な模様が出現する。その幾つかを紹介する。
板目はよほどの条件が揃わない限り表面と裏面は違う模様となる。

左上は,指紋のように見えることから指紋杢と呼ばれることもある。

左下は表は一見柾目模様であるが裏面は板目模様となっている。追柾と呼ばれることもある。

       
       
       

 

 

ジャンプ先(項目をクリック)

Topページに戻る

駒のサイズ
木地の作り方その1
               その2
完成木地
友人の駒
木地の価格